剪定

イングリッシュローズの剪定(シュラブローズ)

ここでは、イングリッシュローズ(シュラブ)の剪定について取り上げます。イングリッシュローズだけでなく、返り咲き性のシュラブローズにも応用できます。

どうして剪定をするの?
イングリッシュローズは概して生育が旺盛なため、剪定をせずに放置すると、大きくなりすぎたり、枝ばかりが伸びてしまうことが往々にしてあります。剪定の一番の目的は、不要な枝を取り除き、樹形を美しく整えることです。また、剪定することにより、生育の促進につながります。

いつ剪定すればいいの?
私たちがお勧めしているのは、冬です。遅くとも新芽が動き出す前には終わらせておく必要があるでしょう。月で言えば、1月下旬から3月の間です。それより早めに剪定しても問題ありませんが、早すぎると、どの枝を落としたらよいかの判断が多少困難になります。3月末の時点で冬剪定を終えていない場合は、すぐにでも済ませてください。

剪定の仕方は?
バラの年数によって剪定方法は異なります。

1年目
ここでは春に一度開花を済ませている株を1年目と呼びます。1年目の株は将来に向けてさらに根を伸ばしている最中ですから、ごく軽い剪定で十分でしょう。
Step 1: 花枝を10-15cmほど、また他の枝と比較してバランスを損ねるほどに伸びている枝を切り戻してください。
Step 2: 4つのDを取り除きます。(Dead)枯れた枝(Dying)枯れそうな枝(Damaged)ダメージのある枝(Diseased)病気の枝
Step 3: 残っている葉をすべて取り除きます。葉を残しておくと、病気や菌を持ち越してしまうことになり、翌シーズンに影響が出ます。

2年目
2年目もまだ根を伸ばしています。サイズや樹形も、十分に生長したとはまだ言えません。
Step 1: 全体を3分の2ほどの大きさになるよう切り戻します。また他の枝より明らかに長い枝も周りとのバランスを見ながら切り戻してください。
Step 2: 4つのDを取り除きます。(Dead)枯れた枝(Dying)枯れそうな枝(Damaged)ダメージのある枝(Diseased)病気の枝
Step 3: 残っている葉をすべて取り除きます。

3年目
3年目になるころには株は十分に生長しています。剪定の強弱はご自身の判断で決めて構いません。3年目にして好みの剪定を施すことが可能になりました。
剪定の前に、下記から仕立てたいお好みの樹形をひとつお選びください。
1. 背の高いシュラブにしたい:切り戻すのは全体の3分の1以下(切った後のサイズがもとのサイズの3分の2以上)
2. 現状を維持したい:3分の1を切り戻す
3.もう少し小さいサイズにしたい:全体の2分の1もしくは3分の2を切り戻す。これであれば、樹形がコンパクトになっても花の数が減ることはありません。
樹形を決めたら次は下記のステップです。
Step 1:剪定します(剪定する長さは上記のとおり)。また他の枝より明らかに長い枝も周りとのバランスを見ながら切り戻してください。
Step 2: 4つのDを取り除きます。(Dead)枯れた枝(Dying)枯れそうな枝(Damaged)ダメージのある枝(Diseased)病気の枝
Step 3: 残っている葉をすべて取り除きます。

4年目以降
バラが常に健康で美しく花を花を付けるために、3年目の手順を毎年繰り返すことをお勧めします。

ポイント

効果的に剪定をするために以下の点を考慮しておくとよいでしょう。
• 樹形は大切です。こんもりと丸くなるように整えましょう。
• 枝のどこを切るかについては、それほど神経質になることはありません。葉が出ているすぐ上の部分、芽に対して斜めににハサミを入れるとよいと言われますが、必ずしもそうしなくてはならないという証拠は、実はありません。
• 切り過ぎたからと言って悲観することはありません。バラはとても強い植物です。もしすべての枝を、接ぎ目の脇からすべて切り落としてしまったとしても、そこから枝を出してきます。
• 葉を破棄するときは用心してください。落ちた葉は肥料にはなりません。直ちに撤去してください。それにより病気を引き起こす胞子が庭から姿を消します。
• グラグラしている株はありませんか?直立できずに風に揺さぶられ、枝が地面についてしまっている株はありませんか?もしそのようなバラがあったら、まずカミキリムシの被害がないか確認してください。枝や株元に穴が開いていたら要注意です。カミキリムシの被害を受けている場合は、軽く引っぱるだけで抜けてしまいます。軽く引き抜けない場合でも、穴があったらカミキリムシがいる可能性がありますので、専用の薬剤を散布することをお勧めします。グラグラしているだけれあれば、株元を土で踏み固め、風の抵抗を減らすために少し切り戻してください。