イングリッシュ・ローズはその樹形が、ボーダー花壇への植栽に向いた素晴らしいシュラブ・ローズです。

イングリッシュローズはミックス・ボーダー花壇のデザインに使用でき、輝くようなシュラブ樹形は、強い印象を与えてくれます。ブッシュ状のものはガーデンの中で上に伸びますので、形がガーデンに好印象を作ってくれますし、伝統的なタイプのバラのお庭や、宿根草などとも溶け合い、その長い花期からしても有用です。強い伸び方をするものは小さいつるばらとしても誘引できますし、スタンダード・ローズのように使用することもできます。

イングリッシュローズは豊かな香りをもつことで知られています。

私どもはイングリッシュローズの香りを大きく5つに分けています。もちろん多くの品種はいくつかの香りの要素がまざりあった、香りをもっています。ジュード・ジ・オブシュキュアとレディ・エマ・ハミルトンはおいしそうなフルーツ系の香りです。カートルード・ジェキル(写真)は強く、そしてバランスのとれた、オールドローズ系の香りを持っています。ストロベリー・ヒルは香り高いミルラ香。フルーツ香と強いティー系の香りがお好みなら、ゴールデン・セレブレーションをお試しください。チャールズ・ダーウィンは、フローラル・ティーとレモンがまざったような香りです。ザ・ジェネラス・ガーデナーはムスクとミルラ、オールドローズ系のブレンドされた香りです。

香りについてもっと詳しく

 

 ガートルード・ジェキル

イングリッシュ・ローズは典型的なオールド・ローズ・スタイルの多弁の花型を持っています。

愛らしい、クオーター・ロゼットのウィリアム・シェークスピア2000は120程度の花弁数を持っています。光と影が混じりあい、ベルベット状の絶妙な雰囲気を醸します。ティージング・ジョージアは大きな花形で、カップ形の並び方で、それぞれの花弁が110ほどの繊細な並び方で並んでいます。

基本的な花形についてはここをクリックしてください。

イングリッシュ・ローズは大変丈夫で、信頼できます。

長年の間、弊社の育種プログラムでは、耐病性と丈夫さに関心がはらわれてきました。その結果、イングリッシュ・ローズは特筆すべき耐病性をそなえました。
非常にケアしやすい品種はシャルロット、クロッカス・ローズ、ダーシー・バッセル、グレイス、ゴールデン・セレブレーション、ハーロー・カー、ジュビリー・セレブレーション、モリニュー、クィーン・オブ・スウェーデン、ソフィーズ・ローズ、ジ・アレンウィック・ローズ、ざ・ジェネラス・ガーデナー、ワイルド・イブなどです。

イングリッシュローズはシーズンの間、何回か咲いてくれます。

ほとんどのオールドローズではないことなのですが、デビッド・オースチンのイングリッシュローズはシーズンの間に2回か3回程度花をつけてくれます。上で挙げたケアしやすい品種のすべては、良い繰り返し咲き性をもっています。これらのバラは最少のケアで素晴らしい園芸品種としてのパフォーマンスを発揮してくれます。

多彩さ

ガーデナーのみなさんは、いくつかのイングリッシュローズがどれだけ多様性をもっているかを知ると、驚かれることでしょう。

このウェブサイトでつるばらとして使用できるイングリッシュローズのリスト非常に良い例です。これらは強剪定することによって、中程度から、大きめのシュラブローズとしても楽しめます。そのかわりに、どこかに誘引しておけば、素晴らしく香る、短め、もしくは中程度のつるばらとしても使用できます。

このティージング・ジョージアの写真はその可能性を見せてくれるものです。右の写真はデビッド・オースチンのガーデンにあるつる仕立てです。ティージング・ジョージアは春に負けずおとらす、秋にもこのように広いエリアにわたって花をたくさんつけてくれます。

この品種はもっとも頻繁にローズ・ボーダーやミックスボーダーに使用される品種のひとつですが、他にもいろいろな使い方があります。たとえば、下の写真のように、ティージング・ジョージアは低いフェンスなどを覆うのにも向いています。素晴らしいヘッジング・プランツとして、そして、その棘で不審者の侵入を防ぐこともできるでしょう。

ティージング・ジョージアはほとんどのイングリッシュローズのように、半日陰状態でも日に4時間か5時間日照が確保されれば育つ品種です。ただし、バラは木の下に直接植えではいけません雨は防いでくれますが、同時に日照も遮ってしまいます。